【お遍路ルポ#04】疾走!往復6時間チャリ遍路|4番大日寺〜8番熊谷寺

お遍路道中記

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李茶
李茶

そうだ、お遍路しよう!

まいどおおきに、李茶です。

2022年に突如思い立ち、四国八十八ヶ所を巡拝してみることに。女ひとりの珍道中を記録していきます。

2022年5月巡拝行程

  • 1日目|1霊山寺〜8熊谷寺(←本記事はここ)
  • 2日目|18恩山寺・19立江寺・23薬王寺
  • 3日目|20鶴林寺〜22平等寺
  • 4日目|17井戸寺〜13大日寺、11藤井寺、9法輪寺

※10切幡寺と12焼山寺は次回に持ち越し

本記事では、四番大日寺〜八番熊谷寺までの道のりを全力疾走で紹介します。

レンタサイクルでチャリ遍路

さて、三番金泉寺まではお散歩気分で歩くとして四番以降をどうするか。出来れば初日のうちに十番切幡寺までズバッと行っちゃいたい。

事前のお遍路計画でそんな無茶振りスケジュールを立てていました。

三番〜十番札所

でも、徒歩ではそこまで辿り着けない。かといって路線バスやJRは最寄り駅から札所までが遠く、便数も少なくて効率が悪い。サクッとビュバッと移動できる手段はないものか!?

そんな時に見つけたのが、道の駅いたのレンタサイクルでした。

これぞ同行二人?!

ちょっとでもラクしたいという超単純な理由で選んだこの手段は、結果的に失敗。これからお遍路を始める方の参考には全くならないでしょうが、良き思い出として記録に残しておきます。

いきなり上り坂の四番・大日寺へ

道の駅いたのから県道12号線へ北上し、そこから西へ。意気揚々とチャリを走らせて四番大日寺へ向かいます。

これがお接待所、かな?
そそられるけどチャリでは無理

が、大日寺は山の中腹にあるため、緩やかな坂道をだらだらと上ります。歩くだけなら大したことはないけど、チャリを押しながら歩くというのは地味にしんどい。いきなり相棒がお荷物になってしまい、後悔という文字が頭をよぎる、、、

車ならアクセス良好

まぁまだ体力気力十分なので、気合いで乗り切ります。道の駅いたのから40分ほどで到着。

四番札所・黒厳山大日寺(こくがんざんだいにちじ)

山の中腹に突如現れる四番大日寺

周辺に何もない山の中なのでさぞかし地味なお寺だろうと思いきや、いやはやなかなか立派!

参道両脇に敷き詰められた真っ白な玉砂利。朱塗の鐘楼門。新築の香り漂う納経所。たくさんのお遍路さんや参拝者で賑わっていました。

>>第四番札所 大日寺 公式サイト

風を切って五番・地蔵寺へ

せっかく登ってきたのでゆっくりしたいところですが、周囲に何もないし時間が限られているためすぐ折り返して坂道を下ります。チャリの本領発揮です。

まっすぐ南下して、県道12号線手前に次の札所があります。

第五番札所・無尽山地蔵寺(むじんざんじぞうじ)

弘法大師がこの地蔵寺を開創した際、自ら彫った勝軍地蔵菩薩を本尊として安置。甲冑を身につけ馬にまたがる姿、高さがおよそ5.5㎝の像だそう。その後、浄函上人(じょうかんしょうにん)というお方が霊木に延命地蔵尊を彫って、その胎内に勝軍地蔵菩薩を納めたとのことです。

お地蔵さんなのに甲冑?!
ってか小っさ!
地蔵in地蔵ってマトリョーシカかよ!

と、色々気になる御本尊ですが、残念ながらその姿を拝むことは叶わず。

お遍路さんで賑わう本堂

すぐそばにある奥の院には五百羅漢が祀られています。全国的にも珍しい極彩色の等身大木造仏は見応えがありそうですが、今回は時間が無いのでスルー。またの機会に再訪してみたいです。

(等身大ってことは仏さんの身長には明確な設定があるんですね…)

奥の院、ここから先は有料

さあ、次!

レンタサイクルの返却リミットは18時。距離と時間の感覚が全くわからないので、「とりあえず行ける所まで行く」が目標です。雑!

宿坊が人気の六番・安楽寺へ

地蔵寺から南下して、県道12号線の一本手前の道に案内板を発見。住宅街を抜けてひたすら西方向へ進みます。

案内板を頼りにひた走る

20分ほど走って到着。

第六番札所・温泉山安楽寺(おんせんざんあんらくじ)

チャイナ風の山門が素敵

なんともお気楽な寺名だなぁと思ってたら、どうやらここ安楽寺は温泉に入れる宿坊で人気だそう。境内より湧き出る天然温泉につかり修行の疲れを癒すなんて、こじゃんと効果ありそう。

本堂の重厚感も素敵

一番札所から歩けばちょうど宿入りする時間にたどり着けます。事前に知っていればここを予約したのに!!

機会があればぜひ泊まってみたいです。

>>温泉山安楽寺|四国八十八ヶ所霊場会

ラブリーな七番・十楽寺へ

安楽寺から1kmほど西へ進むと、すぐに次の札所があります。

第七番札所・光明山十楽寺(こうみょうざんじゅうらくじ)

またまたチャイナ風山門
十楽寺本堂

際立った特徴のないお寺かと思いきや、愛染堂が!なんかラブリー!!

コンセプトが謎、、、

中門・遍照殿の内部が愛染堂になっており、自由に拝観できます。撮影OKでしたが暗くて上手く撮れなかったので、ぜひ足を運んで確かめてみてください。(雑)

>>四国霊場第七番十楽寺・ビジネスホテル光明会館


ここに到着した時点で時刻は15時30分。あと一つ行けるか?やめるか?

迷ったら前のめり!前進あるのみぜよ!!

ラストスパート八番・熊谷寺へ

大丈夫!私はやればできる子!!と己を鼓舞しながら前のめりでチャリを漕ぎます。そんな私の前に立ちはだかったのは、、、

上り坂ーーーー( ;´Д`)

足もお尻も痛くなってきたこのタイミングでこの上りS字ライン。引き返そうか悩みましたが、余計な負けず嫌い発揮で突き進むことに。

微妙に良い眺め

フラフラになりながら到着。

第八番札所・普明山熊谷寺(ふみょうざんくまだにじ)

大師堂への階段、地味にきつい

今時な納経を授与されているよう。花納経以外にも、特別御朱印が数種類ありました。

時刻は16時。道の駅いたのを出発して、ここまでの所要時間は3時間半。

ん?ちょ待てよ。返却時間のリミットは18時。間に合うのか?!

これ以上は無理と判断し、道の駅いたのへ戻ることに。

チャリ遍路で学んだ3つのこと

距離と時間の感覚を鍛えられた

地図上で見た時と実際にそこへ向かったときの距離感が全然違うということを思い知らされました。坂道のキツさとか道路の状況とかも地図ではわからないので、こんなはずじゃなかった!と打ちのめされる場面も。

私は所要時間を短めに見積もってしまう習性があり、今回も終盤時間が足りずに慌てるはめに。

四国のような田舎では、電車やバスに乗り遅れると次がなくて途方に暮れることもあり得ます。なので、時間を持て余すくらいの余裕ある計画を立てるべきだと反省。

下調べしておけばよかった

タイトスケジュールな割に事前学習しなさすぎ。次の札所がどこにあるのか把握していないので、いちいちガイドブックやグーグルマップで調べていました。

長時間のチャリ走行って超ハード

長距離を歩く自信がないと思ってレンタサイクルを利用しましたが、案外自転車の方がきつかった。お遍路初日にして、お尻と足とメンタルが限界に。

短期間でたくさん回ることに執着しすぎたな。もう少しスローペースになった方が旅は楽しいですよね。

ロードバイクでお遍路している方、尊敬します。

疾走の復路、道の駅いたのへ

こっちが近道だろうと県道から外れて迷子になりかける。

やばい、ケツが痛い、ひたすら立ち漕ぎ、足痛い、座って漕ぐとやっぱりケツ痛い、チャリから降りて歩きたいけど間に合わなくなる。

刻一刻と近づくタイムリミット。そうかレンタサイクルってのは借りた場所に返しに行かないといけないのか。基本的なことに今更気づく。

17時55分に到着!受付カウンターはすでに閉まってましたが、近くにいた従業員さんに事情を話して無事キーを返却。

よかったぁぁぁ〜〜〜。゚(゚´Д`゚)゚。

バスを待ちながらすだちで乾杯

道の駅いたのから路線バスに乗り徳島駅へ。約50分で徳島駅前に到着し、市内の旅館に宿泊。事前に立てた日程通りなんやけど、これもだいぶロスだよな。

本日のお夕食

いったんまとめ

時短と効率化のためレンタサイクルを利用したのに、結局歩きよりも非効率になった上、初日から体力を使い切ってしまうというダメっぷり。きっつ〜泣

まあこの失敗のおかげで、学び多き一日になったかな。

無事お遍路初日終了。この続きは次の記事にて。


以上、李茶でした。ようおまいりです(_ _)

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