南九州には、ちょっと変わった神様がおわすらしい!?
まいどおおきに。ゆるキャラ大好きな李茶です。
数年前のことですが、家族旅行で宮崎県えびの市を訪れたことがありました。
自然豊かな地でのんびりとした時間が流れている、とても素敵な場所。
道中とある道の駅に立ち寄ったのですが、なんだか妙に気になるものが目に入ってきて、、、
謎の神様との出会い
道の駅店内に吊り下げられた、一枚のポスター。
な、なんだこいつは、、、
ポスターを見た瞬間、ビビッときました。
衝撃的出会い、あるいはひとめぼれ?(お米は「ひのひかり」だけど)
どうやら道沿いのどこかに、この「田の神さあ」とやらがおわすらしい!
その後、車を徐行運転しながら家族みんなで捜索しましたが、結局見つからず。後ろ髪を引かれつつ、えびの市を後にしたのでした。
田の神さあって一体何者??
それから数年の月日が流れ、田の神さあのこともすっかり忘れかけていた頃。たまたま一冊の本に出会いました。
宮田珠己氏著『ニッポン脱力神さま図鑑』。東北と九州地方に伝わるユニークな神仏像をゆるく紹介しており、写真多めで読みやすい一冊です。
この本の冒頭に、あの時の「田の神さあ」が紹介されているのを発見!!本を通して数年ぶりの再会を果たすとともに、「田の神さあ」が何者なのか改めて知ることができました。
ってか、わりと有名人?
田の神さあってこんな神様!
田の神さあは何者なのか?以下に本の内容を引用させていただきます。
田の神さあは、田んぼの神さまのこと。
〜中略〜
田の神さあは薩摩藩で開拓事業が盛んだった18世紀の頭頃から作られはじめ、この地域に広まったといわれる。当時、薩摩藩では年貢の取立てが厳しく、農民の生活は大変苦しかった。そんな生活のなか、田の神さあは「五穀豊穣」だけでなく「子孫繁栄」や生活の快楽を求める農民たちの願いを受け止める存在として広く信仰されていったのだった。
〜中略〜
現存する田の神さあは、鹿児島、宮崎両県で2000体を超えるとされる。どの田の神さあも作り手は村人であり、技巧的には稚拙なものがほとんどだが、それがかえって個性となって、むしろ味のある石像文化となっているのである。
宮田珠己著『ニッポン脱力神さま図鑑』ー①の巻 田の神さあー
本には、宮田氏が取材した様々な田の神さあが紹介されています。
確かに、いかにもド素人が試行錯誤して作ったという下手っぴ感がある。けれど、各々のセンスが滲み出ており、どれもユーモラスで思わずニヤけてしまう神さまばかりです。
私が数年前に出会った田の神さあも紹介されていたのですが、「田の神さあと言えばこれ!」という最もメジャーな石像だそう。
田の神さあは、田んぼの脇や道傍にちょこんと鎮座していることが多く、中には盗難防止のために公民館などに保管されているものもあるよう。
そりゃ見つからんわ。
田の神さあの存在を知らなければ、たいていの観光客は出会うことなく素通りしてしまうでしょう。
独特の風貌を持ちつつも主張せず、南九州ののどかな景色に溶け込んでいる。地元の人々によって粛々と守り伝えられてきた信仰文化。それが田の神さあです。
レア感がまた魅力的♪
まとめ
いかがでしたか?
この記事を読んで、ひとりでも田の神さあのファンが増えれば光栄です。
私自身、田の神さあが好きと言いつつ、いまだ実物の石像にお会いしたことがありません。でも、いつか必ず会いに行きたい!その際は、神様の所在地をしっかり下調べしておこうと思います。
みなさんも南九州を訪れた際は、田の神さあを探してみてください♪
以上、李茶でした。ようおまいりです(_ _)
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