【元巫女視点】巫女さんになりたいあなたへ|知っておくべき神社業界5つの特徴

神社のギモン

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いなば
いなば

巫女さんって楽しそ〜、と思っているそこのあなた!とっても楽しいよ〜♪

まんぷくねこ
まんぷくねこ

でも、大変なこともあるんじゃない??

日常の生活とは一線を画した場所である「神社」。ちょっと特殊なイメージがあり、謎多き場所でもあると思います。

その神社で本職巫女としてお勤めしていた筆者が、神社の実態をほんの少しご紹介。神社の仕事に興味があるという方の参考になれば幸いです。

男性優位、年功序列のタテ社会

「男女平等」は今や当たり前。男性のイメージがある職業に女性も就いているし、男性だって育休を取る。そして、性別・年齢に関係なく能力のある人が活躍できる「実力主義」の社会になってきていますよね。

そんな流れに逆らうように、神社界では性別・年齢・役職による上下関係がとても重要視されます最近は女性神職も増えていますが、重要神事は男性でないと奉仕できないとか、女性神職は雇わない神社があったりとか、男性優位な点がまだまだあるようです。

神職と巫女なら、当然神職が上です。「神職さんと話す時は言葉遣いに気を付けよ」と釘を刺されたこともあったけど、確か3日持たなかったな。笑

巫女は女性ばかりですが、年齢あるいは勤続年数で上下関係を定めます。この上下関係は日々の職務や祭事に必要なもの。職員が並んだ時の立ち位置、草履の置く位置、立ち上がる順番、ご飯を食べる時の席などなど。「自分のポジションを常に把握して間違えないこと」をとても重要視します。

要は、細かい決まりごとを面倒臭がらずに守れる人が神社業界に向いているのかなぁ。

巫女という仕事は「花嫁修行」

巫女採用試験の時、宮司さんに言われたことを今でも覚えています。

宮司
宮司

巫女という仕事は、花嫁修行。巫女さんの最終目標は、良いお嫁さんになって元気な赤ちゃんを産むこと。自立するための仕事と考えるのは大きな間違いだよ。

学生時代助勤巫女として奉仕した神社でも、同じようなことを諭された記憶があります。

神社業界でなくてもこう考える人はたくさんいるし、逆に神社人全てがこう考えているわけではないと思います。でも、巫女さんになったらおそらく一度は結婚の心配をされるんやないかな。笑

実際のところ、宮司さんの望み通り寿退社した人もいたし、その前に諸事情でやめた人もいるし、転職していまだにおひとりさまな人(←私)もいるし。何と言われようと自分の思う通りに生きるのが一番です。

ただ、巫女は応募時の年齢制限とともに、定年もあります。(たまにお年を召した巫女さんも見かけるけど)

キャリアアップを目指す職業ではない。

それは事実です。

ですが、巫女の定年を迎えてから事務職として後輩巫女の指導などをして、その後神職資格を取得して女性神職になった方もいます。私の先輩にもいらっしゃいました。そういったスキルアップ方法はあります。

もしやこれって「3K」、、、?

きつい・きたない・給料低いの「3K」と呼ばれる仕事がありますが、神社の仕事は、きつい・休日少ない・給料低いの「3K」かもしれません。

  • きつい:意外に体力仕事。お守りの箱を担いで何往復もしているのに、男性職員ガン無視。(私だけ?)
  • 休日少ない:月休5日シフト制とか。お祭りの多い時は10連勤とか。でも少ない休日で弾丸旅行したりと時間をフルに使う習慣が身に付いた。
  • 給料低い:一般企業に就職した同期に比べてかなり低め。でも休日が少ないし、毎日着ていく服も不要なので生活には困らない。

3Kを体感しつつも、割と順応して楽しんでいた私。若いって素晴らしいね(遠い目)

神社職員の仕事は、「勤務」ではなく「奉仕」です。

神様にお仕えする身になるということ。「だから何?」と思われるでしょうが、一般企業ほど手厚い福利厚生が無かったり、逆に恩恵をうける部分もあったりします。あくまで各神社によりけりですが。

サウスポーはつらいよ

これは該当する人だけの話ですが、、、

左利きの人注意です。右利きに直す訓練が必要かもしれません。

というのも、神社の作法は右利きの人視点で作られています。どちらの手から出すか、どちらの手で持つか。それを左利きだからという理由で無視するのはNGです。

私の奉仕していた神社では、「無意識に左手を使ってしまう恐れがあり、それは神様に対して失礼である」という理由で、サウスポーの人全員右利きに矯正していました。文字を書くのも、お箸を持つのも。

両刀使いになるチャンスと思えば、楽しめるかもしれないですね。

個性的というかちょっと変わってる人が集う場所

神社に来る参拝者の中には、ちょっと変わった人もたくさんいます。

「先生」と呼ばれる人とその信者さん、神様と交信する人、クレーマー、カタギじゃなさそうな人。賽銭泥棒に出会すかもしれないし、霊感のある人はいろいろ見えるかもしれない。

参拝者だけではありません。社家出身の神職さんというのは神社の世界を日常として育ったわけで、正直ちょっと世間ずれしている人が少なくないように思います。

そんなバラエティ豊かな人たちと上手く付き合うことも必要それも覚えておいて損はないです。まぁ、「巫女さんになりたい」というあなたもなかなか変わり者ですけどね。笑

まとめ

巫女さんになる前に知っておいてほしい、神社業界5つのこと。もう一度おさらいしてみましょう。

  • 男性優位、タテ社会。細かい決まりごとを重んじる。
  • 「巫女は花嫁修行」という概念が強いが、人生を決めるのはあなたの意志。
  • きつい・休日少ない・給料低いの3K、と感じるかもしれない。
  • 左利きの人は右利きに矯正する必要があるかも。
  • ちょっと変わった人たちが集う場所、それが神社。


ネガティブなことをツラツラ書きましたが、私は巫女を経験して本当に良かったと思うし、興味を持っている方にはぜひ挑戦してほしいと心から願っています。

ただ、特殊な業界ゆえ、「こんなはずじゃなかった」と後悔してほしくない。この記事を読んで「それでもやっぱり巫女さんになりたい」と思ったそこのあなた!あとは行動あるのみです!!

以上、李茶でした。ようおまいりです(_ _)

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