「ようおまいり」「授与する」ってどういう意味?|定番の神社用語4選

神社よもやま話

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いなば
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本日も当ブログへ、ようおまいりです!

まんぷくねこ
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ようおまいりって何、、、?

神社へお詣りに行くと、ちょっと聞きなれない言葉を耳にすることがありませんか?そう、神社には神社業界ならではの『神社用語』がたくさん存在するのです。

その中でも、よく耳にする(と思われる)言葉を4つだけ紹介したいと思います。

ようおまいりです

おそら全国の99%(勝手な推測)の神社仏閣で使われている、ド定番の挨拶フレーズ。みなさん一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

聞き慣れない人は「?!」となるかもしれませんが、なんて事はありません。



ようこそおまいりくださいましたようおまいりです

略しているだけです。

高校野球部が「あざっす!」「っした!」と挨拶するようなもんでしょうか。笑


神社に奉職した3年間で一番多く発した言葉は、間違いなくこれだと思います。いつからどういう経緯で「ようおまいりです」が定着したのか、気になるところです。

志納

「お志(こころざし)をお納め(おさめ)ください」

参拝者に対してこうお伝えすることがあります。要は“お気持ち”で任意の金額を渡せばいいということ。

現代の神社は、授与品の初穂料も祈祷料もはっきり金額設定がされていますが、昔はこの志納が基本でした。お賽銭は今でも志納ですよね。お賽銭以外にも、

・御朱印料は「お気持ちで」
・御祈祷料は「五千円以上(=それ以上なら上限ないという意)」

と定めている神社もたまにあります。

はっきり決まっていないと、いくら出すのが普通なんだろうと不安になる方もいるでしょう。御朱印なら主流の300円〜500円が無難。御祈祷料「五千円以上」なら5000円でも全く問題ありません。

普段の生活では決まった金額を支払うのがほとんどですし、日本にはチップ文化がないので、現代日本人に「志納」というのは馴染みのないものかもしれません。だからこそ、いただいたものに対して自分の気持ちを金額に換算するという行為は、お金の価値を考えるきっかけになるんじゃないかなぁと思ったりします。

授与する

お守りやおふだを「売る」「買う」と言ってしまいがちですが、正しくは「授ける(授与する)」「受ける(拝受する)」です。

授与品に関する神社用語を挙げてみると、

  • 売る→授ける(授与する)
  • 買う→受ける(拝授する)
  • 料金→初穂料
  • 〜個→〜体
  • 支払う→納める

といったところでしょうか。上記の言葉をさらっと使えば、「むむっ、おぬしなかなかデキるな!」と思われること間違いなし、かもしれません。

頒つ

わかつ、と読みます。

「当神社の井戸より湧き出でた御神水、皆々様のいやますますの御健康御多幸を御祈念してお頒ちいたしますので、体内に取り込んでいただき大神様の御神徳を仰がれますよう御案内申し上げます」

みたいな。なんかとりあえず凄そうです。笑

頒つとは、簡単に言えば分け与えることです。

神社の神様というのは、そのパワーを至るところへ分け与えています。願掛けに来る参拝者、お守りやお札、分祀の神社。分け与える分、自分のHPを消耗しそうですが、そうではないのです。

西洋の思想では、他人に気力を与えると、その分自分の気を吸い取られるそう。(錬金術の原理原則、等価交換ってやつですかね)

これに対して日本は、「自分も他人も元気になって、また違う人にも気力を与えて元気の輪がどんどん広がっていく」という考え方があるのだとか。

この日本的感性が頒つという言葉に込められていると私は思っています。ちょっと調子の良い話かもしれませんが、神社の神様は分け与えすぎてヘロヘロになることはないのです。

まとめ

いかがでしたか?

今回は神社で使われる独特の神社用語4つをご紹介しました。

これを覚えれば何かに役立つ!というわけではないのですが、一つの短い言葉の中に神道の精神だとか日本の良き文化を発見することもあります。そうでなくとも、「ちょっと小難しい神社用語は呪文みたいで素敵!」と感じるかもしれません。笑

何にせよ、神社をもっと楽しんでもらうきっかけになれば幸いです。

普段聞き慣れない神社用語は他にもたくさんあります。それはまた別の機会にご紹介できればと思っております!


以上、李茶でした。ようおまいりです(_ _)

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