お守りは神社で作られている、は半分間違いだけど半分正解だという話

神社のトリセツ

お守りを作っているのは

昨今全国各地の神社仏閣(以下、「神社」と省略させていただきます)で、趣向を凝らした様々なお守りを見ることができます。素材にこだわる、デザインにこだわる、意味付けにこだわる。オリジナリティあふれるお守りを授与することで、神社のPRにつながります。

そんな様々なお守りを、全て神社内で作っている(奉製ほうせいと言います)、、、わけがないですよね。一応の建前としては「お守りは神社で作っている」のですが、実際のところは黒子の製造メーカーである“お守り屋”が担っているのです。

でも、お守り屋が奉製したものを神社様へ納品する時点では、まだ完全なお守りではありません。

それは、御霊(みたま)が入っていないから

ここが、一般的な製造業と大きく違う点かもしれません。
しっかり検品して見た目には完成品なのですが、現段階では“お守りの形をしたもの”でしかない。最後の味付けは神社でしか行えないのです。

お守りを完成させるには

神社なら「かけまくもかしこき〜」、お寺なら「南無阿弥〜」とお祓いをして、“お守りの形をしたもの”に神様仏様のパワーを宿します。

はい!あ〜っという間に、お守りの完成♪

そんな馬鹿な、、、と思ってしまいますが、それもまた宗教の面白いところ。これで正真正銘のお守りになるのです。

御霊を入れる仕事は、神職・僧侶にしかできません。
だから「半分正解」なのです。

時にはメイドイン神社なものもある

「お守りはお守り屋で作られる」と言いましたが、中には神社で奉製されていることもあります。

私も巫女さん時代、お札に水引を結んだり、正月用の破魔矢を作成した記憶があります。あと、境内から砂を採取し計量・袋詰めして「祓いの御砂」を奉製するのは新人神主さんの役割でした。

他の神社でも、ものづくりの得意な神主さんが自身で企画・奉製したお守りをSNSで宣伝しているのを見かけることがあります。小さな神社だとそういったことが比較的自由にできるかもしれませんね。で、そのお守りが想定外の人気振りで作るのが間に合わないからと、お守り屋に依頼が来ることも無くはない。笑

それから、一部だけ神社で奉製という場合もあります。例えば、お守り袋はお守り屋で作るけど、袋の中に入れる小さなお札(内符内札と呼びます)は神社から支給してもらうという方法。

神社でお守りを選ぶ時、お守り袋のデザインや色で判断する方が多いと思いますが、実は中に入っている内符がお守りの心臓部分、一番の要なんです。外からは見えない内符でもきちんとこだわっている神社さんは「デキる神社」。私はそう思っています。笑

まとめ

私がお守り屋へ就職した時、親族友人からよく言われました。
「え、お守りメーカーなんてあるの?神社で作ってるんやないの?」

世間一般ではいまだにそういうイメージが根付いているんだなぁと感じたことを憶えています。

神社で作っているというのは完全な間違いではない。でも、多種多様なお守りを奉製するにはお守り屋の存在が欠かせない。ひとつのお守りができるまでには、見えない部分で実にたくさんの人が関わっています。次に神社仏閣でお守りを見た時、そのことをほんの少し思い出してくれたら幸いです。

以上、李ちゃあどでした。ようおまいりです(_ _)

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